5月8日(日) 広島漢方研究会 月例会

 毎月第2日曜日に開かれる広島漢方研究会 月例会、私は初級講座と製剤実習の講義を担当しています。

朝一番に会場入りして会場の準備をします。
 私は原稿を見ながら講義をするスタイルです。
 何も見ないで講義をする先生はすごい。
 先月途中で終わった「脾の生理と病理」の 続きをやりました。
 テンポが早すぎた感じがあります。難しいものを簡単に説明するのは、こちらが200%くらい理解していないといけません。
 理解していないと、あれもこれもと説明してしまうので、講師も受講者も❔になってしまいがちです。
 もっとシンプルにできるよう研究せねば😤
 2時間目は吉本先生の講義
 先生は、講義の前に薬草を採集してきてくださいます。
 問屋から入ってくる刻んだ生薬は見たことあっても、生えている薬草は見たことない。という生薬がほとんどです。
 だから先生の講義は大変楽しいです。
 今回は、香ブシの原草のハマスゲとインチンコウの原草のカワラヨモギを見せてもらいました。
昼食は、広島人はみんな昼はお好み焼きです。(個人差があります!)
 3時間目は、菊一先生の講義
 菊一先生は、薬局でのできごとを話してくださり参考になります。
 特に薬局を立ち上げた時の話しは勉強になります。
 4時間目は私の薬局製剤実習
 麻子仁丸を作りました。
 麻子仁丸には、麻子仁が入っています。麻子仁とは麻の種子のこと、植えたら大麻が栽培できます。
 でも、安心してください。芽は出ませんよ。問屋から仕入れる麻子仁は発芽しないようになっています。

 麻子仁は殻を去る方が良いのですが、困難ですのでそのまま用います。
 画像のように、厚朴、枳実は炮烙で炒ります。原典には炙ると記載してありますが、刻んであり炙れないので炒ります。
 この作業わや修治といいます。この作業をすることにより、生薬の薬能が変わります。また、きつい生薬の性質をマイルドにするという解釈もあると思いますが、やはり、修治は病に対して最も効果がでるようにする技法だと思います。
 杏仁は1つ1つ皮を剥いて、先っぽを去り、炒って乾かします。
 詳細は省きますが、修治が必用な生薬は修治して粉砕して粉にします。
 その後、蜂蜜を結合剤としてこねます。
 そして、皆さんで製丸。
 基本は口にするものですので、丁寧に心を込めて作ります。
 以前は4時間目ともなると、ほとんどが帰ってしまっていたのに、最近はかなりの人が残ってくれます。嬉しい限りです👌

 来月は1年間の日程の最終回です。準備を頑張りましょう🎵

観薬堂 ~漢方医学研究所~ 東広島市西条町

漢方医学で健康寿命を延ばそう

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