平成28年4月10日 広島漢方研究会

昨日はG7外相会合が開催される中、私が所属する広島漢方研究会の月例会でした。

4月10日11日の2日間、G7外相会合が広島市で開催され、当日は交通規制をかけるため自動車で広島市内への乗り入れは自粛するよう言われていました。
例会の会場となる広島県薬剤師会館はまさに規制の範囲内ですが、漢方薬の製剤実習を担当していますので、土瓶やガスコンロなどの道具を会場に持っていかなければなりませんでした。
さらに、私は9時半から始まる1時間目の漢方基礎講座の講師も担当していますので、何としても車で機材を運び入れ1時間目の講義にも間に合わせなければなりませんでした。
ということで、東広島市の自宅を6:15頃出発しました。結局、薬剤師会館に到着したのは7時前(○_○)!!
なんの規制もなくスイスイ車を走らせることができ、早朝のため全く渋滞せずに到着したのでした。
早く着きすぎので散歩をし、理事長の到着を待ちます。
理事長の到着後の第一声が、
「なんなく来れたねぇ。」
でした…。

そして、1時間目の講義、今回は、五臓の中の「脾」の生理と病理について話をしました。
予想通り90分の時間内には収まらず、来月まで持ち越しです。
今回は納得のいく講義になりませんでした。分かりやすく、なおかつ内容を濃くしなくればいけませんが、講義をしていても難しいなぁと感じたので、初めての人にはかなり難しく感じたことでしょう。
難しいことを簡単に話すことは容易ではありませんね。頑張ります❗

2時間目は日本漢方交流会理事長、広島漢方研究会副会長である吉本先生の講義でした。
吉本先生の講義は、先生の師匠である大塚敬節先生の治療記録の解説です。
先生は、漢方に対してとても情熱的で、講義の前に朝早くから山へ入り薬草を採集してきてくださいます。時に怪我をして来られることもあります(T-T)
薬草の市民講座も担当されて大変興味深い話を聞かせてくださいます。
昼休みは、だいたい薬剤師会館の近くのお好み焼き屋さんです。
今回は、そばとご飯を入れたお好み焼きを食べました。
なかなかうまい🍴😆✨
昼休みが終わると、食後の睡魔に襲われながら3時間目の講義です。
いつもは広島漢方研究会会長の講義ですが、今回は鉄村理事長の講義でした。
鉄村先生は実際に治療した症例を使って漢方薬の使い方を解説してくださいます。
豊富な症例をお持ちで、うらやましいです。

そして、4時間目は私の担当している薬局製剤実習です。
薬局では国が許可した薬は、国が定めた規則を守れば製造することができます。
(但し製造及び販売許可をとらなければ作って売ることはできません。)
このように、許可をとれば製造及び販売できる薬のことを薬局製剤といいます。
その中に漢方薬も含まれています。病院でよく処方されるツ○ラの漢方薬はエキス剤といって珈琲に例えるとインスタント珈琲です。
一方、薬局製剤の漢方薬は生薬を組み合わせて作る本物です。ドリップ珈琲ですね。
どちらが美味しいか、つまり、よく効くかは一目瞭然です。
しかし、煎じる手間などを考えるとインスタントになってしまうのです。
本物じゃないと嫌だと言われる方が多くいらっしゃるとうれしいですね。

インスタントに流されている中、広島漢方研究会は本物を追求し伝承していっています。この活動が子や孫や~~とずっと続いて欲しいです。

観薬堂 ~漢方医学研究所~ 東広島市西条町

漢方医学で健康寿命を延ばそう

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